2012年3月2日金曜日

海外遠征のススメ 〜 長期旅行者への車購入のススメ

海外遠征のススメ 〜 長期旅行者への車購入のススメ

これは長期滞在者の方に限った話なのですが、ある程度の金額を支払って車を購入して、自由な旅に出れば、釣りの行動範囲がぐっと広がることになります。もちろんレンタカーではないので、長期間、好きに乗り放題です。

だいたい5000ドル前後の中古車が目安でしょう。もちろん安心なのは業者を通して買いましょう。ある程度の期間、保証がついていたりします。

またそれよりも安い車はほとんど中古車屋には置いていません。安い車はレッカー屋さんがパーツを組み合わせて売っていたり、個人が新聞や情報誌にその情報を出していたりします。500ドルや1000ドルの車はそんな感じです。

「そんなに安い車は本当に大丈夫なの?」と皆さんお思いでしょう。

もちろん大丈夫じゃ ありません。あたりまえです(笑)。そんなのは当然問題があるから安いに決まっているのです。そんなに安い値段で自分の車を売ろうなんて奇特な人はいません。また日本の安い中古車みたいに安くてもとりあえず走るんだろうと思うのは、オーストラリアでは、その考えはまず捨てましょう。

つまり個人売買で扱われる値段が安い車は、RWC(後ほど説明)を自分で取って多くの修理が必ず必要なものだったり、この表示した値段はパーツ代金だと思って欲しいといってるもの(すでに動かない)、すごく古くていつ壊れるかわからないものなど、あとは盗難車の場合(笑)など、それなりに理由があります。

もちろん自分が車に詳しくて、どれとどれをなおせば運転に支障がないのか、修理屋と相談して判断できるのであれ� �、安いものに手をだしても何の問題もありません。

事実私も個人売買を利用して車を購入しましたし、日本人の旅行者だけでなく、たくさんの人達が車の個人売買を利用しています。

その経験を踏まえて言えるおおよその金額の目安は、トラブルがより少なくなるのは、5000ドルがいいラインだと思います。買う地域によってその値段はあてはまらないかも知れませんが、この金額であれば故障率は下がってくるでしょう。

例えば3000ドルの車を買うのであれば、確かに我慢して乗れるものが買えると思います。もちろんエアコンが稼動するもの、助手席が開くもの、ガソリンタンクメータが稼動するもの、ブレーキランプがきれてないもの、その辺りがOKな車が3000ドルで買える可能性もあるでしょう。運転に支障がないもの� ��壊れてるのはよくあることですが、中にはスピードメーターが壊れたまま乗っている人もいます。ちなみに私はガソリンメーターが壊れていても特に気にせず乗っていました。


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オーストラリアで車を買った人じゃないとこの話はとんでもないことのように思えますが、これが現実なのです。

いろんなものが普通に壊れてます。もちろんそれなりの中古車屋でそれなりの値段をだせば当然まともなのですが、3000ドルのラインは、レッカー屋からや、個人から買った場合は、確実に後で修理屋にもっていってなおす必要性が大でしょう。もちろんそれは壊れてる部分があるからもともと安いのと、オーストラリアは車社会です、生活をする為にものすごい距離を毎日走る必要がある人もいます、つまり、それなりに日本と違って車の稼働率が違うので古くなったものはいろんな部品が既に壊れやすくなっているのです。買った時は 大丈夫でも一ヶ月も立たずに次々と壊れていく場合があります。

一応、そういうことがない様に売買をする時には修理屋に総点検と修理をしてもらい車の安全保証書としてRWC(ロードワーシー)があるのですが・・・現実にはそういった部分があります。

なので、3000ドルだと、さらに修理費として1000ドルの出費を覚悟することです。

よく個人売買で売られてる車の値段が1500ドルから3000ドルが相場なのですが、それはみな自分で修理をすることを覚悟しながら買う値段の車なのです。

またその時RWCがついているかどうか必ずチェックすることです。売り手は売ろうとしてるこの車が必ず運転に問題ないかどうかの証明書を修理屋にお願いして発行してもらうことになります。その証明書をRWCと言います。その際修理で� �る箇所は全部修理しなくてはいけません。この修理とRWCの取得は売り手の義務になります。

車を買う側、買い手はRWCを車本体と一緒に必ず貰うことになります。またはないのであれば、自分で修理代金を負担して、そして、RWCを発行してもらうことになります。安い値段がついている車は、RWCは自分で取る必要がありますよ、というのがほとんどです。つまり修理は自分で負担して下さい、という意味です。だから安いんです。張り紙にRWCがついているのかどうか必ずチェックして下さい。購入後に、何かが壊れて修理をする事になるのは仕方がありませんが、RWCもついていない安い車に手をだして本体の数倍の修理費を抱える事になるのは避けましょう。


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また車のレジストレーション(登録証明書)の有効期限がまだ残っている場合、この場合、車の名義変更になりますので、売り手と一緒に名義変更の書類を記入する事になります。この書類はトランスポート(陸運局)に置いてあります。レジが切れている場合は新規登録になりますので名義変更の書類は必要ありません。

さらに気をつけることとして車をローンで買った場合、車を他の人に売った場合は、そのローンを払うのは次からは車を購入した人になります。中古車を買う場合、その車にローンが残っているのかどうかを必ず確かめる事です。中古車屋で車を購入する場合ローンがついているのかないのかそういった証明書が必ず提出されます。個人売� �で不明な場合オーナーに問い合わせるだけでなくトランスポートに行き車のナンバーからそれらを調べて教えてくれますので購入する前に調べておきましょう。

次は、車の本体とRWCを手に入れた場合、その後、トランスポートに行って、レジストレーション(車の登録)を行う必要があります。名義変更の場合名義変更の書類を提出しなければいけません。またその際に必要な書類は各州によって違いがあるかも知れませんが、パスポートとさらにもう一つその他の身分を証明できるもの(クレジットカードが証明書として使用できる)、日本の運転免許書と国際免許書、そして現住所を証明するものが必要です。現住所を証明できるものは電気料金の領収書や家賃を支払った時の領収書、または日本から届いた手紙など本人がその� �所にいる事を示すものでも可能です。

また登録料金ですが、車の登録料と強制保険の料金を含めて、排気量や大きさ、その他によって違いますが、一年間600ドル〜700ドルかかります。また代金を半年で支払うのか、一年で支払うのかを決めることができます。

代金を支払うと後ほど、車に張るステッカー、登録証明書が指定された住所に送られて来ます。日本の車検のステッカーみたいなものです。それをフロントガラスの助手席の左下の方に貼り付けましょう。もちろんトランスポートに行って料金を支払ったばかりだと郵送されてくるステッカーがないので車に貼り付ける事ができません。その場合は支払った時の領収書を車の中に保持し万が一警察に呼び止められた場合はそちらを見せましょう。


登録された手紙を書く方法

ここまでの個人売買の流れをまとめると、売る時には必ず売り手がRWC(車検みたいなもの。修理が必要なものは修理する)を取得し、買い手がそれをもって、トランスポートに行き、レジストレーション(登録料と強制保険料金)を行うという流れになります(名義変更の場合は名義変更の書類を売り手にも書いてもらう)。

オーストラリアには車検がないとよく言われますが、RWCは車検みたいなものに見えますが、売る時にとってしまったらそれで終わりのものです。車を買ってしまえば修理が必要な場合にだけ修理屋に出かけるだけです。国から点検をするよう義務付けられていません。ただ売る時にだけ安全性を証明する様にと法律で決められているだけです。

しかしレジストレーションの延長があります。半年払いにしている場合、半年毎にレジ料金を支払う必要があります。年毎でも同じことです。その度にステッカーを張り替えます。つまり、点検ではなく登録料を払い続ける義務はあります。

つまり言い換えると、基本的には車を維持する時にお金がかかるのはレジストレーション料金(強制保険込)とガソリン代、そして、任意保険料だけになります。

任意保険は町の中にある銀行や保険会社で自動車保険を扱っていますのでそちらで入る事ができます。既にレジストレーションの時に強制保険に入っているので入らない方もいますが、自損事故や対物などに対して保険をかけておきたい場合、任意保険にはいることをお勧めします。保険の内容と金額は各保険会社に聞い� ��見て下さい。またオーストラリアは裁判の国です。事故は保険会社に任せておけば何もしなくても良いです。特に任意保険でのみカバーされる事故の場合、入っていないとすべての手続きを自分でしなくてはいけません。もちろんそれなりの金額も発生するでしょう。細かい事ですが、自損事故をしても誰も車を運んでくれません。修理する前にレッカーのお願いをしなくてはいけません。任意保険に入っていれば電話一つですべてやってくれます。後は修理がいつ終わるのかを聞くだけです。


また日本のJAFの様なRACQというのがあります。メンバになればトラブルが起きた時に呼ぶ事ができます。修理は契約内容によって無料になる場合と有料のものがあります。メンバでない人も利用できますが単にフラットバッテリー(ライトを付けっ放しなどでバッテリーが空になる場合)の場合でも60ドルかかります。オーストラリアの内陸や北部のブッシュなど、または特に次の町まで100km以上何もない所を走る場合は、トラブルがあった時命の危険がある為、水や予備のガソリンを必ず持参するだけでなく、RACQに加入する事もお勧めします。

次は日本車の話題に移ります。

日本車は壊れにくいといいますが、この広い大地を乗り回して、それなりの年数がたったものを購入するの� �らば、全く関係がありません。また壊れたらそれなりのパーツ代金がかかるのだと逆に想像するといいでしょう。フォードのファルコンなどはよく壊れるといいますが、修理屋によっては中古の安いパーツなどを持っているために修理代金が安く済む場合もありますし、すぐになおしてくれる利点もあります。日本車であればパーツを取り寄せたり時間がかかり、それなりの高い料金をとられる場合もあります。特に都市部ではありませんが僻地で日本車が故障したら旅の予定が大きく変わってくるかも知れません。

結局、結論として、それなりの安心感を求めるなら、値段が高いものを買った方が良いということになります。実際に、購入した後、修理が全くないものはないでしょうが、それでも少なく、また売る時にほぼ同じく� �いの値段で売れるでしょう。

安いものはどうなるかというと、あなたが買った車の前のオーナーが苦労した事を同じ様に考える時が来るだけです。どうやって・・・なんとかして売らなくちゃ・・・と(笑)。

ワーキングホリデーなどで一年間近く滞在予定の海外遠征を考えてる方に対して、車の購入の話をしてきましたが、どの値段の車にするのかはあなた次第です。

オーストラリアで中古車を持つ以上「修理」の2文字から逃げる事はできません。しかし、私の体験から話をすると、車と共に旅をし、オーストラリアのいろんな場所で釣りができる喜びは何物にも変えがたいものです。車に詳しくない自分がどんどん詳しくなっていくのも驚く経験です。出会える人達からも自分で苦労することからも得るものはたくさ� �あります。

安全運転で事故にはくれぐれも気をつけて、車での旅をぜひ楽しんで見て下さい。



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1 コメント:

Unknown さんのコメント...

この記事結構役に立つと思います。
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